現在(2025.3.9)の収支
クラウドファンディングで1351万4千円のご支援をいただきましたが、campfireへの手数料、リターンの経費を差し引くと、約900万円を資金にまわすことができます。それに自己資金500万円を加えた1400万円が当初資金でした。
当初資金
クラファン資金 | 900万円 |
自己資金 | 500万円 |
資金合計 | 1400万円 |
蔵の改修を担当してもらう大桃建設工業や設備の修理・移設を担当してもらう玉川エンジニアリングに、全て新品で、全ての作業をお願いするという前提で見積もりをお願いした結果、その他の費用も含めて約2100万円になり、700万円以上の予算オーバーになりました。
その後、両社のご協力により、より安価な代替品への変更、中古品の購入、焙煎炉(ナタネを薪で炒る炉)の解体はお願いするものの組み立ては私(小原)が自分でやることにするなど、様々な経費節減策を講じて200万円以上の削減を達成しました。しかし、その後新たに発生することになった支出もあり、現時点(2025.3.9)では以下のような支出見込みとなっています。
支出見込み(税込:2025.3.9現在)
建物(蔵)の改修・改築 | 1010万円 |
設備の移設 | 840万円 |
その他(解体処分等) | 90万円 |
支出見込み合計 | 1940万円 |
上記のように、搾油施設関連だけで、約540万円の不足が見込まれます。自己資金を100万円追加捻出しても約440万円不足の見込みです。この金額をご寄付を募る第1次目標としました。
さらに今後、
- 菜種の購入費用
- ビン・缶などの包装資材購入費用
などの運転資金が別途必要になります。また、事業が軌道に乗る前に、研修生のトレーニングが必要となりますが、その手当も必要になります。こちらの方は概算360万円と想定し、第2次目標(1次目標と合わせて計800万円)としました。
設備関連の主な費用
油圧ユニット
既存の設備(写真)は老朽化しているため解体処分し、新しい油圧ユニットを購入することに。


焙煎炉
既存の設備を解体して、使えるレンガを再利用して組み立て。

煙突
既存の全高6メートルの煙突は溶接により一体化しているため、再利用が困難。新しい煙突を購入設置することに。

昇降機
既存の木製昇降機は老朽化しているため移設が困難で、既製品の昇降機を購入することに。

蒸気ボイラー
既存の蒸気ボイラーは焙煎炉に併設された薪だきのものでした(写真上の赤丸部分)。しかし老朽化が著しく再利用できないために、同様の薪ボイラーを特注した場合を見積もってもらったところ、非常に高額になることがわかり断念。次に自然エネルギー由来の会津電力の電気を使うことを前提に電気ボイラーを検討しました。しかし、パワー不足の心配が出てきたため、これも断念。結局、うちの豆腐屋でも使っている灯油の蒸気ボイラーを導入することにしました。専門業者が状態のよい中古品を見つけてくれました(写真下)。


コスト削減の努力
当初見積もりからコストを削減するために、以下のような努力をしました。ちなみに、このウェブサイト(wisdom)も経費節約のため、小原が自作しました。
事案 | 写真 | 削減方法 | 当初 見積 | コスト 削減後 | 削減額 |
蛇口、シンク 2セット | ![]() | 中古品 直接購入 | 127,560 | 51,750 | 75,810 |
電気工事全般 | 工事業者の 変更 | 2,956,000 | 2,222,000 | 734,000 | |
焙煎炉 (レンガ部分) | ![]() | 小原による 組み立て | 2,200,000 | 1,000,000 | 1,200,000 |
昇降機 | ![]() | 格安品 直接購入 | 400,000 | 154,705 | 245,295 |
焙煎釜の 羽根回転用モーター | ![]() | 中古品 直接購入 | 149,890 | 35,640 | 114,250 |
当初想定されなかった追加コスト
調査を進める過程で、当初想定されていなかったコストも発生しています。
追加事案 | 写真 | 理由 | 追加コスト |
圧偏機オーバーホール | ![]() | 数年使っていなかったため、油が固まって軸が動かなくなった。分解清掃が必要。 | 480,000 |
玉締め機掘り出し | ![]() | 玉締め機の下がコンクリで固定されているため、玉締め機を吊り上げた状態でコンクリを斫(はつ)る必要。 | 272,800 |
油圧ユニット解体処分 | ![]() | 新規に油圧ユニットを購入するため。 | 未定 |
煙突解体処分 | ![]() | 新規に煙突を調達するため。 | 未定 |