プロジェクト進捗状況

平出油屋さん(会津若松市)は1841年(天保12年)創業の老舗。平出祐一氏は6代目で、化学薬品などを使わず、手間と時間をかけて菜種油とごま油を搾る玉締め圧搾法という伝統技法を守り続けてきました。

6代目 平出祐一さん

2000年6月に、私、小原直樹が「とうふ屋おはら」を開業したときから、平出油屋さんの菜種油で油揚げを揚げてきました。そのクセのない上品な味わいで当店の人気商品となりました。

ところが、2019年、平出さんが廃業を宣言。豆腐屋も困りますが、このままでは、平出さんの技が永遠に消えてしまう。ショックを受けた私は、とりあえず油搾りを習っておこうと弟子入り。最終的に2022年末で完全廃業するまで、何度も通って教えてもらいました。弟子とはいうものの、平出さんと私は同じイノシシ年で一回り12年しか違わないため、私が中継ぎになって後継者を育成し、未来に平出さんの技をつなぎたいと思いました。もちろん、私の本業は豆腐屋で、かけもちで油を搾るのは限界があります。

2019年秋 平出油屋さんの廃業を知り、弟子入り

平出油屋さんの作業工程と修行の様子

2022年11月13日 トークイベント「これまでとこれからの油の話」(食堂つきとおひさま主催)

パネラー: 平出祐一氏(平出油屋)、なかしましほ氏(料理研究家)、小原直樹(とうふ屋おはら)

2022年12月末 平出油屋さん廃業

2024年4月 クラウドファンディング準備開始 搾油施設にする物件も探す

2024年6月中旬 大和川酒造店(喜多方市)の佐藤彌右衛門会長のご好意により紅葉庵の蔵を搾油工場にすることに決定

2024年6月22日~7月31日 campfire(キャンプファイヤー)でクラウドファンディング実施

   6月23日 トークイベント「これまでとこれからの油の話Vol.2」(食堂つきとおひさま主催)

   パネラー:平出祐一氏、小原直樹

2024年7月31日 campfireでのクラウドファンディング終了

当初目標額の1000万円を大きく超える 1351万4000円の支援が集まる。(ネクストゴールの1600万円には届かず)

2024年8月5日 会津保健所に搾油施設の相談に行く(一回目)

2024年9月21~22日 大桃建設工業(蔵の改修担当、南会津町)と 玉締め機に詳しいM機械工業(設備の移設担当、千葉)による平出油屋と移設先の蔵の下見

2024年9月10日 会津保健所に搾油施設の相談に行く(二回目)

2024年10月16日 M機械工業(設備の移設担当、千葉)の社長が病気入院により担当を辞退されたため、交代をお願いした玉川エンジニアリング(会津若松市)による初下見

2024年10月28日 大慶食機工業(ボイラー担当、埼玉県)によるボイラーの下見

2024年11月19日 玉川エンジニアリングによる玉締め機のパッキン交換のための下見

2024年12月9日 玉川エンジニアリングによる玉締め機と焙煎器の調査

2024年12月23日 会津保健所に施設の事前相談(三回目)

2024年12月25日 玉川エンジニアリングが見つけた革のパッキンを製作してくれる東京機革(東京都墨田区)を小原が訪問。牛の革でパッキンを製作を依頼。平出油屋のパッキンは馬の革だったが、現在は牛の革による製作になるとのこと。その職人が退職したら、牛の革のパッキンの製作はやめる可能性が高いとのこと。そのため、玉締め機3台分に予備を含めて6本製作を依頼。

2025年1月7日 煙突の専門家に既存の煙突の再利用が可能かどうか調査してもらいました。全高6メートルの既存の煙突は溶接で全て一体化しているため再利用は困難とのことで、新しい煙突をつけてもらうことになりました。

2025年1月17日 東京機革より牛の革製パッキン6本が届く

2025年1月21~22日 玉川エンジニアリングによる焙煎釜の解体調査

2025年2月10日 大桃建設工業による平出油屋の床の解体工事(第1次)

2025年2月21日 2月の大雪のため紅葉庵の蔵の工事の開始に先立ち大桃建設工業による除雪作業

2025年2月25日 蔵の工事開始

2025年2月25日 蔵の着工と同日、平出油屋で焙煎炉の解体作業 レンガ再利用のため玉川エンジニアリング塩川工場に持ち込まれました。

その後、レンガをひとつずつ清掃(2025/3/5完了)

2025年2月27日 玉川エンジニアリングによる昇降機の解体作業

2025年2月28日 蔵の改修工事、第1週終了

2025年3月5日 蔵の工事状況

2025年3月10日 蔵の工事状況

2025年3月末 蔵の改修工事完了

2025年4月初旬 設備の移設工事開始

2025年4月中旬 設備の移設工事完了予定 蔵の改修費支払い

2025年4月下旬 菜種予約

2025年5月末 設備移設関連費用その他支払い期日

2025年8月ごろ 菜種確保予定 試運転

2025年9月ごろ 搾油工場正式オープン 搾油本格化