五穀豊穣村プロジェクト

豆腐屋と油屋、私にしては二足の草鞋(わらじ)。豆腐屋事業と油屋事業をどのように統合して経営するのか。どうやって後継者を育成して未来にバトンタッチしていくのか。搾油施設にする蔵のある古民家には母屋(おもや)と蔵がもう一つあるが、それらをどう有効活用していくのか。農業地帯である会津地方でも農業者の高齢化、後継者難などで離農、耕作放棄地など衰退がはじまっているが、何とか応援できないものか。昔は五穀豊穣を祝ったのに、豊作だと豊作貧乏、不作だと価格高騰で消費者離れを引き起こすが、生産者も消費者もともに五穀豊穣を祝う社会は作れないのか。いろいろと考えを巡らしているうちに、「五穀豊穣村」を作ることを思いつきました。

五穀豊穣村は、インターネット上の仮想空間に存在する仮想村です。会津の居住者と都市の居住者が仮想村民となります。ウェブサイト「五穀豊穣村」では、会津の農産物(米・大豆など穀物、野菜、果実)やその加工品(豆腐、菜種油、蕎麦、味噌、納豆)を直販するだけでなく、農地や加工場の見学、体験、助っ人募集に関するお知らせを掲載する交流サイトとしても機能します。ウィズドムの直営店は豆腐屋と油屋ですが、それ以外の農家、会津の農産物の加工食品店(味噌、納豆、蕎麦)、会津の米を使う造り酒屋などに参加を呼びかけます。

そして、搾油施設のできる古民家の母屋は、そのリアルな拠点となります。

豆腐屋と古民家は、クルマで20分程離れているため、もうひとつの蔵に豆腐屋を移転するのが理想です。母屋は会津の農産物や豆腐などの加工品を販売し、昼は豆腐・油揚げの料理屋、夜は交流拠点にしたいという夢があります。

母屋内部